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最新刊行物

『情報地質』 第32巻(2021) 第2号


第2号 目次

巻頭言

新情報地質学:まだ見ぬ新たな領域を目指して……日本情報地質学会第17 期会長 小池 克明

システム・ソフトウェア開発

ウェブアプリケーションで点群を高速に扱うための仕様“点群PNG”の考案……西岡 芳晴

研究紹介

インドネシア ハサヌディン大学におけるラテライト型ニッケル鉱床の資源量と埋蔵量推定に関する地球情報学的研究の紹介(英文)……Asran ILYAS, Irzal NUR, Sri WIDODO and PURWANOTO

 

『情報地質』原稿整理カード

保 証 書

入会申込書

 


編集後記

 

この度,日本情報地質学会の学会誌「情報地質」の編集長を小池克明先生から引き継ぎました海洋研究開発機構の木戸ゆかりです.歴代の編集長のご業績を見ますと,あまりにも大役を仰せつかり,軌道に乗せることができるだろうか,と引き継ぎ資料を見ながら思っております.しかし,たいへん心強いことに,長年本業務にご尽力されていらっしゃる塩野清治先生,新たに能美洋介先生に副編集長として入っていただけることとなり,この3名の幹事体制にて運営してまいります.
本号では,産業技術総合研究所の西岡芳晴氏による「システム・ソフトウェア開発:ウェブアプリケーションで点群を高速に扱うための仕様“点群PNG”の考案」記事をお届けします.点群PNGを用いて大量のポイントデータを極めて小さなファイル容量に収めることで高速処理の可能性を示されました.実装試験も済み,完成度が高く,WebGLでの活用が期待されます.インドネシアのハサヌディン大学のAsran Ilyas氏からは,「研究紹介:Introduction of a Geoinformatic Research on Resource and Reserve Estimations of Laterite Nickel Deposit at Hasanuddin University」の記事を寄稿いただきました.そして本学会第17期の開始にあたり小池克明新会長からの「新情報地質学:まだ見ぬ新たな領域を目指して」という学会員への明確なメッセージを合わせて掲載します.新型コロナウィルス感染症拡大防止のため,昨年からGeoinforum総会・評議会はオンラインとなり,対面でのイベントが制限されております.会場にて新会長から直接メッセージを聞くことができず残念ですが,課題のリストを見ながら当学会誌の役割を考えてみたいと思います.
私の情報地質学会との思い出は,初めて卒業論文が受理掲載されたことから始まります.日本周辺の海底地形図作成のためのお絵描きソフトの開発といった内容でした.当時,大型計算機室の大判のXYプロッターで描き出される海岸線,等深度線の形状にワクワクしたのを覚えています.お絵描きソフトは,船上のPCにも移植し,揺れるブリッジで縦横に多色ペンが動き,海底地形図が描かれるのを眺めては海底へのイメージを膨らませました.それから35年.計算機・測深機器等のスペックは,当時では信じられないほどに進化し,今や自走・自律型ロボットが,制限時間内に測深,データ処理,数mメッシュの地形図を描き出すといったコンペティションで競うまでになりました.このように計算機科学,数値地形学,応用地質学など本学会の守備範囲はとても広く,小池新会長が書かれているように,1学会でGIS・地質モデリング・論理地質学,データベース,データ標準化・管理,リモートセンシング,自然災害情報,地球統計学的空間モデリング,情報解析,地球物理・化学,地学教育と多岐にわたるという特長があります.そして多分野に関わる官・民・学・教育界に所属される年齢層の広い学会員で構成されています.時代の流れや社会のニーズ,そして情報処理の深化と共に分野の幅も広がり,深まってまいりました.コロナ渦でフィールド調査や海洋調査が思うようにできない年を経験しましたが,今こそ,情報地質の記録を残し,データ整理,高機能データベース,VRを取り入れた可視化等に時間・労力を費やせるのではないか,と感じています.当学会誌は,J-STAGE,Journal@rchive(2012年以降J-STAGEへ統合),CiNiiによる公開を行なってきました.これは,幅広い読者に活用され情報地質学分野の普及,発展に貢献することを目指したものです.会長の示された今後の課題の一つに「学会誌のさらなる充実」があります.昨今の学会誌や研究データのオープンアクセス化の波に対応し,多岐にわたる分野横断型の当学会の特色を生かし魅力ある学会誌を目指したいと思います.皆様の研究・技術開発の成果や進捗の発表や研究室紹介など,どしどしご寄稿ください.査読のお願い時には,是非ともお引き受けください.学会員の皆様へご協力をお願いし、新情報地質学の発信源として取り組んでまいります.どうぞよろしくお願いいたします.

2021年5月14日 木戸 ゆかり


 

 

 「情報地質」オンライン版のご案内

オンライン用ISSN: ISSN 1347-541X

掲載場所::  J-STAGE(下記URLをクリック)

日本情報地質学会 会誌「情報地質」(from 1990)

http://www.jstage.jst.go.jp/browse/geoinformatics/-char/ja

 

★最新号に限り、学会員のみ閲覧可能です。

 

 

情報地質研究会 会誌「情報地質」(1975-1989)

http://www.jstage.jst.go.jp/browse/geoinformatics1975/-char/ja

 

 


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