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最新刊行物

『情報地球学』 第36巻(2025) 第3号


第3号 目次

論説

湯之奥金山遺跡における赤色立体地図を使った戦国時代の人工地形の抽出と鉱山開発技術……小俣 珠乃・小松 美鈴・千葉 達朗・猪狩 祥平・鈴木 太郎・伊藤 佳世・林 忠誉・熊谷 洸希・田中 香津生・木戸 ゆかり

研究ノート

マルチビーム音響点群データの自動ノイズ除去:スパース符号化手法を用いた予備的検討……余野 央行・桑谷 立・大河原 聖・植木 俊明・木川 栄一

特別寄稿

Kasimir3D によるデジタル二次元地図の三次元表現について……中田 文雄

学事記事

2023 年度 / 2024 年度日本情報地質学会功績賞報告……小池 克明

2025 年度日本情報地球学会功績賞報告……ベンカテッシュ ラガワン

2025 年度第1 回評議員会報告……総務委員会

日本情報地球学会第36 回総会・講演会(GEOINFORUM-2025)報告……総務委員会

2024 年度日本情報地質学会論文賞・2025 年度日本情報地球学会論文賞・2025 年度日本情報地球学会奨励賞

編集規約および投稿規程の改定……編集委員会

 

『情報地球学』原稿整理カード

保 証 書

入会申込書


編集後記

本号は,JpGU2025 でのジョイントセッションと6月のGEOINFORUM-2025を経て,各方面で蓄積された研究成果が結実した号をお届けします.功績賞・論文賞・奨励賞の受賞者からお寄せいただいた言葉を掲載し,長年のご功績が讃えられるベテラン研究者と,瑞々しい視点と情熱あふれる若手研究者がともに誌面を彩っている姿に,学会の未来がいっそう輝いて見えました.皆様の熱意が,新生「日本情報地球学会」を力強く支えてくださることを心より願っております.
新生学会の下,研究分野はこれまで以上に多彩な広がりを見せています.特に小俣ほかによる文理融合型論文「湯之奥金山遺跡における赤色立体地図を使った戦国時代の人工地形の抽出と鉱山開発技術」は,高精度赤色立体地図の作成を通じて,戦国時代に大規模斜面(東西約2km,南北約1.3km,標高900m〜1,850m,約150ha)が人工造成された証拠を明らかにしました.これらの成果は,当時の鉱山開発技術のみならず,武田信玄による深沢城攻撃(元亀2年)の実態を解明する手がかりともなる研究です.
研究ノートでは,余野・桑谷ほかによる,マルチビーム音響点群データの自動ノイズ除去手法の予備的検討を紹介しました.スパースモデリングによって,海底点群の品質向上を図る新たなアプローチは,今後の海洋データ解析に大きく寄与する可能性を示唆しています.
本年度の功績賞受賞者の中田氏より特別寄稿「Kashmir3Dによるデジタル二次元地図の三次元表現について」を掲載しています.身近なフリーソフトであるKashmir3Dを用いた三次元可視化表現法を紹介されています.文中の「日本の地形千景」は是非一度は閲覧をお勧めします.
なお,編集長のミスにて,2023年度,2024年度功績賞受賞報告記事が掲載されておりませんでした.誠に申し訳なく,お詫び申し上げます.受賞された塩野先生,西脇先生には,すでにご寄稿もいただいております.今回改めてお写真をご提供いただきました.ご協力に感謝申し上げます.会員の皆さまにおかれましては,35巻1号および35巻3号も合わせてご覧ください.
本号より,新しい学会誌編集規約を掲載しています.投稿フォーマットの統一や査読プロセスの透明化を図り,多彩な研究成果がより活発に発信される場をつくるべく,皆様からのご意見をお待ちしています.ぜひご確認のうえ,次号以降のご投稿にご活用ください.
引き続き会員の皆様のご支援とご協力を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます.
2025年8月18日 木戸 ゆかり
(海洋研究開発機構) 


 

 

 「情報地球学」 「情報地質」 オンライン版のご案内

掲載場所::  J-STAGE(下記URLをクリック)

 

 

日本情報地球学会 会誌「情報地球学」(2025-)  

オンライン用ISSN: ISSN 2759-9434

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/geoinformaticsx/-char/ja

 

★最新号に限り、学会員のみ閲覧可能です。

 

 

 

日本情報地質学会 会誌「情報地質」(1990-2024)  

オンライン用ISSN: ISSN 1347-541X

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/geoinformatics/-char/ja

 

 

情報地質研究会 会誌「情報地質」(1975-1989)

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/geoinformatics1975/-char/ja

 

 


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